2025年11月22日
きれいな秋晴れの一日、園庭にけやきの木から落ち葉が降ってくる中で、けやきの学校『縄文のくらし』が行われました。
参加された方の感想をご紹介します。
※文末の( )内は、参加されたお子さんの学年です。
◇ 最初は、難しそうだな、出来るかな?と私が不安でしたが、娘と一緒に夢中になりました。
どんぐりを紙やすりで削るのは思ったより大変で、「おりゃー!」と声を上げながらふたりでゴシゴシ。
暖かな日差しと上から降ってくるけやきの葉が、懐かしさと癒やしをくれて、なんて贅沢な時間を過ごさせてもらっているんだろうと思いました。
竹笛は、子どもには難しいかも?と思い、私が全部やってしまいましたが…何かやってもらえば良かったかな。
竹を削るのは久々で、感覚を取り戻していく感じも懐かしかったです。
無事に音が鳴った時は、娘と一緒に喜びました。
そして、最大の難関、火起こし。
前日にYouTubeで予習し、意外と簡単に出来るのでは?なんて思っていた自分を殴りたいです。
とってもとっても大変で、親子で諦めそうになりました。
娘は途中で諦めた様子。
でも、諦めて帰るのは嫌!と、私の負けず嫌いに火がついて、「ひとりでやる方法はありませんか!?」と先生に弓を貸して頂きました。
なかなか火種にならず、先生からのアドバイス、道具の変更を繰り返し、それでも出来なくて、悔しくて泣きました。
悔し泣きするなんて、何年ぶりでしょう!
娘がよく悔し泣きするんですが、気持ちが分かった瞬間でした。(友人に、こういう所も娘は私そっくりと言われました)
終わりの時間も迫り、もうそろそろ…と声もかかる中、悔しい〜!諦めたくない〜!と、頑張りました。
「頑張れ!頑張れ!」と声をかけてくれる娘。
体力もなくなってきて、息切れする私。
やっとコツを掴んできたかも?と思った時、ようやく火種が出来ました!
先生にそっと包んで頂き、ぐるぐると大きく回す娘の背中を見ながら、「お願い!ついてー!」と祈っていると、ぽわっと火が燃え上がりました。
その時の嬉しさと言ったら!
嬉し泣きもしてしまって、感情の振れ幅がすごかったです。
田中先生が、「親が夢中になれることじゃないと、子どももやらないから」とおっしゃっていました。
本当にそう思います。
ずっと、それを心がけて子育てしてきたつもりでしたが、改めてぐっと心に染みる良い体験をさせて頂きました。
これからも、子どもと一緒に夢中になれる親でいたいと思います。
ありがとうございました。(小1)
◇ 2年連続で参加しました。去年はなかなか火を付けることができませんでしたが、今年はすんなり火を付けることができました。
去年は力いっぱい全速力で紐を引いて、火がつきそうになる所で力尽きていました。今年は火がつきやすい道具を見定めることが大事であったり、急がず力を入れず紐を引いても十分火をおこすことが出来ると分かったり、一年越しに気づきがあったようです。子どももコツをつかんだら簡単だった!と喜んでいました。
去年は時間だ、急げ急げと現代人的に取り組んでいたのが、今年はのんびりじっくりの縄文時代に近づけたかもしれません。
工作も去年と違うものを用意して頂いて楽しかったようです。ありがとうございました。(小1)
◇ 普段の生活では絶対にやることのない内容を子どもと一緒に経験できて母娘共にとても楽しかったです。
子どもたちは竹笛がお気に入りで、家で遊ぶ際取り入れたりして大切に使ってます。
数日経つと3種類の音を使い分けて独自の音楽を奏でています、うるさいなと思う時もありますが(笑)微笑ましくも思います。
また機会があり、参加できるならぜひしたいなと思う講座でした。
貴重な体験をありがとうございます。(小2)
◇ コロナのせいだったか天候不良のせいだったか、在園時に体験できずに心残りだった「縄文の暮らし」に参加できて嬉しかったです。根気よく火種を包むものを準備して、懸命に木をこすり合わせて作った火種を大切に包み育てると、煙があがり力強い火になる。生き物のように動き広がる火を見た瞬間、縄文の人たちと同じ喜びが感じられた気がしました。
「疲れた」と言って早々に手を止め、形に残る物を持ち帰れなかった娘。火起こしの記憶が残ってくれるだろうか?とちょっと心配ですが、「園庭の鉄棒が無くなったね」と言っていたので、きっと大丈夫だろうと思います。帰り際、ジャングルジムに登り私を見下ろす娘の顔が、幼稚園の頃と同じで愛しく感じました。原点に戻るのも大切ですね。今回は、貴重な体験をありがとうございました。(小4)
先生への質問:身近な物で作れる火起こしセットを教えてください。また縄文の人たちが木をこすり合わせて火が起こせると気づくきっかけは何だったと思われますか?山火事を見てかな?と火起こししながら思いました。
◇ この度、「縄文の暮らしを体験する」という貴重な機会に恵まれ、親子で参加させていただきました。
特に火起こしは、事前の予習ではイメージしきれなかった部分であり、最も印象的な体験となりました。大人の力の入れ具合や抑える位置、そして子どもが紐を引く位置など、「実践でしか得られない感覚と学び」が非常に多く、驚きの連続でした。
子どもと一緒に座る位置や役割を何度も変え、試行錯誤を重ねた結果、火種を作ることができました。自ら火種を手で持ちたいと申し出た子どもの姿には成長を感じました。火の扱いの難しさと面白さを、五感を通して学べたことは、大変貴重な経験になったと感じています。
他にも、どんぐりや竹の笛作りを体験し、完成品を持ち帰ることができたのも良い思い出となりました。
最後に先生がお話してくださった「手を使うことの大切さ」は、まさに今回の火起こしを通して実感したことです。現代の便利な生活の中であえて手を動かし、工夫を加える経験は、子どもが人間として生きていく力を育む上で不可欠だと改めて確信いたしました。
この貴重な体験を、年長という小学校入学を控えた大切な時期に経験させていただいたことに心より感謝申し上げます。今回の学びを、今後の生活の中で大切に活かしていきたいと思います。(年長)
◇ 火おこしでは、火口作りが大変でしたが、やり始めたら夢中になってしまいました。火が付いた時にはとても嬉しかったです!
貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
竹笛もどんぐり笛もキレイな音色に仕上がり、よい想い出となりました。(小3)