2025年7月6日
けやきの学校、平田オリザ氏の講演会は、『新しい学力観―主体的、対話的で愛のある学びー』のテーマのもと、6月28日(土)に盛況のうちに行われました。
参加された方の感想をご紹介します。
*一つ一つの言葉を平明に語り直してくださり、とてもわかりやすくなると同時に、自分の中で不確かな認識を再吟味する機会となりました。特に、学力の3要素の三角形が反転するというところに、気づきをいただきました。大学生の皆さんが求めているものは、これかなという感覚です。彼らがもっと生き生きと学べるようにトライしていこうと思います。 大変お忙しいところ、恐縮ですが、関連講座を連続でお願いできると嬉しいです。
*とても濃い内容で考えさせられました。 日本人はディベートが苦手とよく言われるし、自分の実感からもそう思うのですが、一つに演劇教育がないというのも、その一因なのかと納得しました。 また、主体性、多様性、協働性をベースに思考力、判断力、表現力が育まれ、その上に知識や技能が構成される。これからの教育の理想形のお話を伺いながら、だから駒場幼稚園は主体性を大切にし、多様性を受け入れ、協働できるように働きかけてくださっているのか、と納得しました。 これから大きく教育が変わっていくと思いますが、親としてより良い道を子供達と見つけていけるよう、また学び続けていこうと思いました。
*非認知スキルの重要性は薄々感じていたのですが、そのことと「演劇」を明快な論理で結びつけていて、聞いていて納得すると同時に凄いなと思いました。
*私自身、地方出身で高校に専門科がなかったり、美大受験するにも美術予備校自体がなく非常に苦労しました。芸術、身体表現に触れる機会の乏しさから周りからの芸術(特に演劇)に対する理解も得られにくく、中学高校と肩身の狭い思いをしました。(中略)受験対策を契機にかもしれませんが、興味のなかった層の方が芸術文化に触れることで日本においての芸術の地位向上がなされていくであろうことは喜ばしく思います。 中学受験も、勉強はできても情操が育っていない子を実際に目の当たりにしてきたので、人間力のある子、生きる力が強い子を育てたいと思って子育てをしてきました。 我が家は中学受験しません。しかし半数が受験する環境にいると、このところ勉強に対して不安に思うことが増えてきました。 このタイミングで今回の講演を拝聴できたのは非常にありがたかったです。 音楽、演劇、美術、あそび、今まで自分が無自覚的にこどもとしてきたことは間違っていなかったのだな、と救われる思いでした。初心を忘れず視野を広く持ちまた子育てに向き合っていきたいと思います。